FET差動プッシュプルヘッドホンアンプ
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●経緯
Shure SE530を衝動買いしてしまいました(Amazonで5万円弱)。もともとはiPhone 3GまたはiPod touchで使うつもりでしたが、別に家で使わない理由もないので、ヘッドホンアンプの代わりのフローティングOPT超三極管接続シングルにつなぐと……ノイズひでー。というか、SE530の能率が高すぎ。PFR-V1とはボリュームの位置がぜんぜんちがいます。
とりあえずMac Proの前面ヘッドホン端子で使ってみましたが、それじゃやっぱり音がつまらないし、こっちでもときどきぴぎゅーという感じの小さいノイズが聞こえます。
じゃあ作るか、ということで、ぺるけさんのFET式差動ヘッドホン・アンプ(AC100V版)です。
●設計
設計してません。作例そのままです。コンデンサは初めから増量ずみです。
●製作
部品の実装もぺるけさんのラグ実装まったくそのままです。今回はコンデンサと可変抵抗以外は、ハンダ付けを始める前にすべてラグ端子にからげて固定してしまいました。
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この時点ではまったくハンダ付けをしていない
FETやトランジスタは、またしてもぺるけさんの選別頒布品です。シャーシは、ラジオデパートB1Fの奥澤の300×170×40の弁当箱、電源トランスは同じくB1FノグチトランスのPM-18X02です。パネルは東急ハンズのアルミ板&加工サービスで、E182CC差動ラインプリアンプとスイッチやボリュームの位置を合わせています。
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臓物
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アンプ回路部分の拡大
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お尻
●調整
作例ページのチェックポイントに従って電圧を測っていくと、右チャンネルがおかしいです。どうやらダイヤモンドバッファのパワーを得るQ7〜Q8の電流が流れていません。さらに測ると……Q7の下の10Ωの抵抗値が無限?ていうか電気通ってません。試しにクリップで別の10Ωを付けてみたらオッケー。付け替えて完成です。
せっかく前面パネルを合わせたので、差動プリと重ねて設置します。入力はMac Proのライン出力で、Mac Pro光出力〜DAC〜差動プリとは別系統になります。
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もちろんSE530や他のダイナミックヘッドホン(あとPFR-V1とHD580がある)で使いますが、これをプリアンプとしてEL34全段差動をつないでRogers LS3/5aを鳴らしたらヤバい。プリまでFETになってしまうのか……。