いきなりですが、ミルフィーユに鞍替え。
「ナツ、恋、白ワンピ」という、浜松町駅で見たruのでかい広告のコピーが頭にあったので、白ワンピースしてみました。装飾は、白だからこそ、すごくゴージャスにするか、まったくなにもなくするかがいいような気がして、これは後者です。
しかし今回、Mac OS X、Painter 7、Photoshop 7.0でやってみて、まあ苦労というかイライラというか、いろいろでした……。
<解説!?編> いつもどおり、紙にしたがきをして、スキャナで取り込みますが、うちのスキャナEPSON GT-7000Uは、エプソンがMac OS Xに対応しないことを表明しているので、もうこれはしかたなくClassicでPhotoshopのTWAINプラグイン……ところが、なぜかスキャンしてセーブしようとすると音もなく落ちてしまいます。ClassicではATOK 14がよくないとか、Photoshopの割り当てメモリは128MBより小さくしないと不安定とか、とにかくそういうClassicを安定させるための工夫はしてないので、そのせいか?
ネイティブMac OS 9+Photoshop 6.0でスキャンし、セーブし、またMac OS Xに戻って、あとは最後までCGの作りかたと、基本的に同じ。まずはしたがきをベースに線を引きます。
ところが、Painter 7でさっさかタブレットしてると、ストロークの引っかかりが発生しちゃう。ペンを「すうーっ」と動かしても、「す」でブラシカーソルが一瞬止まって、「ーっ」にいきなり飛んでしまって、「う」の部分がちょっとはずれた部分に描画されたりとかしてしまうことがあるのです。Photoshop 7.0では起こらないようだし、他の人で同じようになるというのも聞かないし、どうもよくわかりません。なんかPower Macintosh G3 (Blue & White)を買ったばっかりのころみたいだなあとか思ったり。
どうにもムッキー!なので、観念して線引きだけはネイティブMac OS 9に戻ってPainter 6でやってしまいました。
色塗りは、Painter 6以前の水彩の後継になるPainter 7.1のティントブラシを、Painter 6以前の水彩のようにパラメータのセッティングして、メインで使いました。CGの作りかたでは、色ごとにたくさんファイルをセーブしていましたが、Painter 7では、ティントブラシは普通のブラシなのでレイヤーを作れるし、Painter 7の水彩も水彩レイヤーを複数作れるようになったので、1ファイルのまますべての色を別レイヤーで保持できて便利でした。ただしPainterのレイヤー合成方法『フィルタ』(水彩レイヤーのデフォルト)は、Photoshopにはないので、Photoshopも併用する場合は『乗算』などに変更する必要があります。
Painter 7の水彩は、はじめに試しに使ってみた時に、これはすごい、でも使いにくい、と思ってました。今回、昔の水彩同様にセッティングしたティントブラシをベースに、「一般」パレットの「手法」を『水彩』に、「手法(バリエーション)」を『水彩塗り混ぜ+テクスチャ』とだけ変更したところ、まあけっこう使える感じになりました。あとはにじみ具合とかの水彩特有のパラメータを調整してやると、もっと使いやすくなりそうです。
絵を見ればちがいがわかると思いますが、水彩は髪の毛、ワンピース、花の髪飾りに使用しています。紙に塗った感じという意味では、やはりすばらしいです。ただ、グラデーションで塗ってブリーチでハイライトを入れるような絵には、あまりにも質感が違って使えないかもしれないですね。
塗る範囲の決めかたとかは今までのように、大きく塗って、はみ出した部分を消しゴムで消す。これはティントブラシも水彩も同じで、ティントブラシならそのまま消しゴム、水彩なら「ドライ消しゴム」を使いました。
ほんとは傘の周りに、大フリル+ピコフリルを付けてやりたかったけど、こんな感じでツールに疲れたり、同じ絵を長いこといじってて疲れたりで、ここまで。
この後は夏のまんがを描くので、次は早くて7月末でしょう。
ki020701.JPG / 2002.07.01