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2001.02.25 民族大移動
液肥はまだ増やしてもだいじょうぶだと思う。富栄養で出るコケはまだ出ないし、黒ひげが肥料によって増えたというのもない。黒ひげは施肥では増えない、だろう。そういえばガラス面の緑のコケはほとんど生えてない。
17日
以来とってないんだけど、養分がすべて水草へ行ってる=オッケーってことだろう。
父親の車に乗って、近所のホームセンターにラックを買いに行く。一応、水槽用として売ってるのをチェックするけど、その店は2種類しかなくて、それを見て特に専用じゃなくても、てことでW60cm×D41cm×H76cmの普通のスチールラック(棚板3段)を買う。水槽用なら水槽用で、明らかに優位な点とかあるならよかったんだけど。
ついでに肥料コーナーで
ハイポネックス
開花用というのを買う。これは窒素リン酸カリウム:0-6-4で、水草用としても実績がある(何件か使ってるのを読んだ)。窒素は魚とかから排出されるという前提だが、水替えとかで不足する可能性もあるので、必ずしも不要というわけではないようだ。カリウムのみの粒状のも探したけど、それは見つからないので後回し。
帰ってきてセッティング。まず棚の位置を決める。重いからということで、ラックの足の下には木の板を敷く。天板には水槽との間に、固いスポンジを紙で挟んだような?5mmの板を敷いておく。
水槽は、半量を水替えという意味で捨てて、それでも重いのでバケツ1杯分を外に出し(捨てない)、そのうえで父親とふたりがかりで運ぶ。魚とかは出さないですむならそうしたかった。距離は3〜4mなので運ぶのは苦ではないが、つかみ所がないので、ラックに乗せてからの微妙な位置合わせがやりにくかった。
位置さえ決まってしまえば、あとはバケツの水を戻し、残り半分は新しい水にし、すべての電源をつなぎ直し、いつものように麦飯石溶液を入れ終了。
水槽の前はカーテンか何かで遮光する必要があるだろう。人間の生活の時間のほうが長いので、必要以上に部屋の光が入らないようにするためだ。カーテンレールではなく、マジックテープとかで簡単にできないかな。板でもいいや。ラックの下にはエサやら器具やらいろいろ置けるようになったが、美観的に、ここにもカーテンがあったほうがよさそう。また、照明の時間も3灯になったので10時間に短縮。
ハイポネックス開花用は、500mlのペットボトルに10倍に薄めて入れておいた。これをとりあえず5cc/日から与えてみる。今までが0-0.2-0.2の9ccで、ハイポネックス開花用10倍が0-0.6-0.4の5ccだとリン酸が1.5倍強、カリが1倍強となる。コケの状況を見ながら何日かごとに増やしていく予定。ついでに木酢も5cc。
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2001.02.26 酵母発酵式CO2添加計画→いきなり決行
日曜の深夜、わりといつものように
たまのぼるさん
(水槽の先輩)とIMで話していて、ふと酵母菌CO2添加の話になった。軽く調べて見ると、ペットボトルに砂糖ゼリーを入れ酵母菌(イースト菌)を発酵させるだけ、のようだ。どうせCO2やるなら業務用ボンベ、でも置く場所がない、という気持ちだったので、この方法がこんな簡単ならやるでしょう!ということに決定。
その時にまず見つけたのは
発酵式CO2供給装置
というところ。とはいえ基本的にはどこも砂糖と水と菌を密閉するだけということで同じ。うちでは棚以外の置き場所がない(昨日の写真参照)し、棚に大きいペットボトルは置けないので、500ml×2をひと組として2組をローテーションとか考えている。
gooで引っかかったのを片っ端から並べてみる。
http://www1.odn.ne.jp/~cbi38930/co2/co2idx.html詳しい!
http://merope.mtk.nao.ac.jp/~yuki/aqua/yeast.htmlシリコン接着剤を使うよさそう
http://member.nifty.ne.jp/monster/aquarium/co2hakko/index.htm
http://homepage1.nifty.com/random/aqua/yeastco2.html
http://www.tcn.zaq.ne.jp/dekoboko/diyi-suto.htm
http://www.remus.dti.ne.jp/~nakanisi/catfish/mizukusa.html
http://www.y-min.or.jp/~nob/aqua/CO2.html氷砂糖とかで手抜き
あ、ライトの上に置いて保温&消灯時に冷めるというのはうまい。けど水槽の上にドンと屹立されるのはニンとも。部屋の生活温度とエアキャップの保温で、まずはやってみよう。
しかし、これがうまくいくと、今までの「CO2無添加」を前提としていた水槽デザイン(笑)も、変える必要はないけど変わっていきそう。グロッソスティグマは、チャレンジじゃなく「失敗したらオレのせい」になる?(笑)。虚飾を排したって感じの「引き算」の水草水槽ってかっこいいんだけど、やっぱり入れたいものを入れる「足し算」な感じについなっちゃうな。まあ、1本しかない水槽、しかも居間にあるんだから、にぎやかなほうが楽しくていいかー。
さっそく(笑)パウパウアクアガーデンに寄って、資技研のスーパーミスト(CO2エアストーン)をはじめ、チューブやらなにやらを買う。このスーパーミストはパウパウの水草水槽(売り物用&展示用)でわりと多用してて、気泡はパッケージより細かいぐらい(流量も少なかったけど)で、すごくイイ感じだった。チューブは3m買ったけど、単価安いんだからガンガンに買っときゃよかった。あとは水槽の接合にも使われるシリコン接着剤、乾くのに1〜2日かかるらしい。
照明時間を1時間短くした分、消灯に間に合わず帰宅。軽く中をのぞく……グロッソスティグマもっとちゃんと植えてやらないとまずいかな……。液肥を与えて終了。
とりあえずペットボトルにチューブをつなぐための加工をする、というか必要な器具の準備はこれぐらい。ドリルがないので加工が面倒だ。手元にあったペットボトルのふたを、ライターであぶった細いのから順に、ドライバーをぐりぐりやって穴を開ける。強引に通すぐらいの狭さでチューブ用のジョイントを押し込む。ぎちぎちだけど、一応漏れのないように、継ぎ目にシリコン接着剤を、裏表から盛るように塗る……くせぇ!シリコン接着剤は、有機溶剤とはちがう、とにかく酸っぱい強烈なにおいがする……。
まずひとつ。砂糖ゼリーとかは土曜日になる予定なので、それまでにあとひとつ作っとけばいいや。
なんてやって、またたまさんとIMしてたら、写真が送られてきた。管が付いたペットボトルの中で泡が立ってる……もう試してるし(笑)。とりあえず発生しててよかったネ、ということで分量とかはてきとーらしい。発酵そのものはほんとに簡単なようだ。ただ、発生量、発生スピードのコントロールには試行錯誤が必要なんだろう。
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2001.02.27 水草元気!
帰ったら消灯直後だったので、1灯だけ再点灯。水草チェーック。いちばん成長著しいのはウィローモスか。液肥がダイレクトに効いてるのかな。これって、増えてくるとステンレスネットを隠すほどになるのかなあ。ウォーターバコパも、
18日
以来、もともと成長が遅いが、確かにちょっと伸びた。スクリューヴァリスネリアはもう安定?植えたときの葉だと思う黒ひげにたかられたヤツは、全部切り取ってもいいかもしれない(まだやってない)。赤いロタラは、新芽が出てるようにも見えるけどまだ3日。グロッソスティグマは……少なくとも悪くなってない、ちょっと(いい意味で)落ち着いたような気もするけど……。ミクロソリウムも、いかにもシダ類らしい新芽や、すでに開いた葉もある。黒ひげも目立つけど。ナナはあいかわらずだなあ、カメのような遅さ、でも着実にという感じ。
全体的にはまちがいなくいい調子。「普通のコケ」も出ないし。この感じなら、次の週末から液肥を増量してみる予定。黒ひげは切れるのは切っていくが、あとひと月後に嫌気濾過が安定してくる(予定)のを待ってみよう。pHは6.5より明らかに下、GHは5。pHブロックが効いてる? 週末にはブラックピートをもう少し増やしたい。
やっぱり水草にとってもエアレーションはいいのではないか。もちろん日中のCO2添加のほうがいいだろうけど、なにもしなければ消費されるだけのCO2を、少ないなりにも空気中から絶えず供給してるわけだし、もちろん魚に悪いことなどない。うむ、上部フィルターは空気に触れるからエアレーションされるというけど、ちゃんとエアストーンで細かい泡を長く水に触れさせると、より効果的だろう。
昨日買ったCO2エアストーンを開け、チューブを付けて試しに吹いてみる……吹けねぇ。えーそんなに圧力いるのか? エアレーションのポンプにもつないでみるけど、やっぱりなにもなし。水槽に入れると、ストーン側からじわじわとチューブに水が上がってくるので、まちがいなく通り道はあるようだ。エアポンプは外から空気を取り入れる=密閉されていないから、圧力が上がりきる前に抜けてしまうのかな。
と書いていて、昨日作ったペットボトルに気が付いた。これなら密閉されてて、ボトルを押して空気も送れる。さっそくチューブをつないで両手で押してみるが、うんともすんともいわない。えー!? ストーンを取り出し、コップに水を入れストーンを入れ、床に置いて、ペットボトルも床に置いて体重をかけ……本気で体重をかけてようやく泡が出た。きれいだ〜。しかし、やっぱりこんなに圧力がいるのか? まあペットボトルも加工したキャップも、この圧力に耐えられることがわかって安心。
微細な泡というとウッドストーンもあるけど、あれ前に買ってジョイントの部分で割っちゃって、しかも木だから腐るし個体差大きいしで、6倍ぐらいの値段だけどスーパーミスト、悪くないでは。
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2001.02.28 肥満ブラックテトラ
何日とかのレベルではなくかなり前から、ブラックテトラの小ぶりな(オス?)1匹の、左目が変だ。なんというか白目が抜けて黒目だけ眼窩に残ってる感じ、泳ぎかたも少し右に傾いてる(消灯中などほとんど水平)。ブラックテトラは、縄張り意識なのか、同種を軽く追っ払うようなしぐさを見せるので、それが目に入ったとかだろうか。ただ、そんな状態で長いことそこそこ元気なので、なんとかなってるのかもしれない。
ブラックテトラ
は、形のおもしろさから入る魚ほしいってことで、エンジェルフィッシュいいなあでもネオンテトラ食われるかも〜、というときに目が入って、しかも安かったので買ってみたけれど、たとえば
ブラック「ファントム」テトラ
みたいなブルーのスポットがあるでもなく、今や上下に太ってシルエットがマンボウ(笑)。先のリンクにある「気が荒い」という点はまあいいとしても、「懲りて二度と手を出さない」つもり……。
午前1時に帰宅。ちょっとだけのぞいて、浮いてたグロッソスティグマの1株を植えなおす。パーフェクトフィルターのシャワーパイプが、奥の水面下から水平に手前に吹き出すようにセットしてあって、それが前面ガラスにあたり伝って流れが下に向かう、その前側の砂が水流で軽く掘られていて、それで抜けてしまったのかもしれない(コリドラスが突ついて抜けちゃった可能性も)。シャワーパイプの穴を増やすとかしたほうがいいかもしれないが、こういうののオプションも出してほしいな。って、まだ登録?はがき出してないんだった。あと4日後にはCO2が入るはずなので、もうちっと待つんじゃよ>水草。
部屋に置いといた加工キャップ付きペットボトルは、なぜかウーロン茶を入れられ冷やされていた(笑)。親があれは飲み口だと思ったらしいが、あれじゃ飲めないっての。
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2001.03.01 僕のゼリー
今週末は、イースト菌やらゼラチンやら、家にありそうだけど専用に買ってきてゼリー作ってCO2の予定。今の段階では生体関係は手を入れようがないし、器具も特にない(pHメーターほしいけど高い)。カリウム系肥料ぐらいかな。
GEXの極小水槽は、ふと思ったが、水を入れヒーターを入れ、そして発酵ペットボトルを入れて保温槽にするという手もある。500のペットボトル2本ぐらいなら入るんではないか(ふたは閉まらなくてもまあよい)。温度が一定になれば、砂糖ゼリーのレシピを固定できるので、試行錯誤が最初だけですむ。あ、いや、ラックのあの棚板の高さでは水槽は収まらないか……。
思いがけず早く帰れたので、途中(吉池)でゼラチンとイースト菌を買う。扱いが楽そうなので、ゼラチンは5gずつ、イースト菌は3gずつの小分けになってるタイプにした。家には消灯30分前に到着。むむむ、点灯中にまじまじと見ると、前面のガラスにも黒ひげが……。赤ロタラは、茎の途中からも横に新芽を出している。新芽は黄緑っぽいけど、葉脈が赤いので、これからもっと赤くなってくれるだろう。
せっかくなのでゼリ→作り開始。
イースト菌発酵式炭酸ガス供給
を参考に、この倍の量を作る。ただ、買ったゼラチンに「5g(1袋)で250cc作れる」と書いてあったので、これだけは倍の半分=5gのまま。なんとなくかたまりかけたのを確認して、お休みなさい。
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2001.03.02 本日発酵?
ゼラチンの量は、温度に対する発酵速度の調整に使う(あとはゼリーの表面積=ボトル断面積に対して一定のようだ)。であれば、ゼラチン(マルハの「ゼライス」という商品)の量をレシピの半分にしたといっても、この後、試行錯誤が始まるのは同じなんだろう。どうでもいいが、今週、仕事中に飲んだペットボトルはすべて持ちかえっている(笑)。しかも2本ひと組という計画(昨日のゼリーは1本分のみ)なので、並べて安定するよう、断面が四角いものを選んで飲んでるし。
帰って……水流による砂のえぐれ具合が気になる。何もなければいいんだけど、グロッソスティグマが掘り返されてしまう。
きっちりグロッソスティグマが覆うようになってればいいんだけど、やっぱり水流を弱めたほうがよさそうだ。シャワーパイプに穴を増やそう。ペットボトル加工も苦労してるので、この際だからドリル買ってこようかな。
ちゃんと固まってたゼリーボトルに、水(適当、150ccぐらい)、砂糖(大さじ1/2)、イースト菌(1.5cc)を入れ、エアストーン、逆流防止弁(必須、スーパーミストに付属)をつなぎ、水槽にセッティングする。冷蔵庫に入れていたので、多少なりとも発酵を早めようとぬるま湯につける……すぐ冷める(笑)。まあ消灯中に添加するのは光合成に対しては意味がないし(常に弱酸性に保てるのは良い)、朝に暖房が入って暖まって、それで12時の点灯までに始まってくれればいいや。
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2001.03.03 はいな!炭酸
まさにビールの泡(酵母だし)
発生OK! 14時半頃起きてチェックしたら、ちゃんと間断なく気泡が出ていた。単なる白濁液だった発酵の種水(昨日入れた砂糖水)も、すっかりビールのような泡で覆われて、ペットボトルも内側の気体の圧力でぱっつんぱっつんだ。
気泡は(写真とれない)、水面に達するまでにじゅうぶんに小さくなるからか、途中で水流に乗って散らばってしまうぐらい細かい。発生量的にはどうだろう、26日↑のスーパーミストパッケージ写真よりはずっと少ないけど、このペットボトル500ml 1本でたりるのではないか?(バブルカウンターもないしよくわからん)。ただ、今はまだ種水が発酵している段階だと思うので、ゼリーの発酵になるとスピードは変わるだろう(やはり遅くなるのか)。いずれにしても、pHは炭酸で下げるということで、入れたばかりのpHブロックは取り出し、またエアレーションのポンプも取り外した。
バイク準備が面倒なので、買い物帰りの父親を捕まえてそのままドイトに行く。ドリルを買うつもりだったけど、父親が仕事で使う研磨用のそういうのがあるというので、何も買わずに終わってしまった。最初の穴だけ熱した金属棒(CDドライブなどを強制排出するアレ)で開けて、あとは削り広げる感じでいいでしょてことで。あ、居間が明るくて水槽消灯の場合の、水槽の目隠し用に、黒い発泡樹脂の板を買ってきた。
黒ひげのついたスクリューヴァリスネリアとミクロソリウムの葉を切り取る。ヴァリスネリアは残った葉だけでもじゅうぶんな量だ。
あ、
種水の量は失敗
だ。あのゼリーの量に対し、種水をあれだけ入れてしまうと、発酵による泡がボトルの口まで届くかもしれなくて、もし届くとチューブに入ってしまい、そのまま順流に乗ってストーンから水槽に入ってしまう。酵母の無酸素発酵では、
アルコールと炭酸ガスが生成される
というから、そのアルコールが水槽に入ってしまうというのはどう考えてもヤバい。ということで、今回はギリギリ気づいて事なきだけど、次回はゼリーの上2cmぐらいの厚さに、ゼリーと同じ水4:砂糖3(重さ)の種水を入れてみる予定。単純に種水の発酵ばかりしててもしょうがないというのもあるし。
シャワーパイプの穴を増やす。父親の研磨用のなんとかは先が柔らかい&太すぎで、いっしょに作業したペットボトルのふた穴開けにしか使えなかった。パイプの穴は結局、熱した棒で最初の穴を開け、細目の六角ドライバーで押し広げた。穴の数が1.5倍になって、水勢としてはこんなもんだろう。
予定どおり、今日から液肥(ハイポネックス開花用10倍希釈)は5ccから7ccに増量。CO2添加で成長が促進されれば、肥料の必要量も増えるので、まだ増やす余地はあるように思う。
チューブにあふれそうだった発酵の「気を抜いた」ばかりなのでCO2の泡はなし
グロッソスティグマはこれからが正念場か……