冬服のコートを描こう、という(オレの中の)企画は去年の残暑ごろからあったんだけど、デザインが決まらなかったり、真空管アンプに行っちゃったりして、ようやくできました。時間かかったわりには、異様にディテールのないデザインだけど、シルエットがいい感じ。
背中側の構造は、えりから白い丸い部分までが大きめのくるみボタンで閉まるようになっていて、その下の濃紺部分は全開……じゃ寒いか。生地は円形で余裕があるから、重なってだいじょうぶだと思うけど。開いてるほうがかわいいんだけどね。えりは共布のリボンで立たせるようにします。
雪の結晶は「スキー場四方山話」でいただきました。EPS形式もあるのが、こういう使い方によかったです。
今回は新しい試みがふたつあって、ひとつはすべてPainter 7水彩で塗ること(効果は別)。もうひとつはComicStudioで描いた線画でマスク(のようなもの)を作ることでした。
前者は、まあそのとおりで、今までは一部のみ、それも肌色や、顔の細かい部分は必ずティントでしたが、今回はそういった部分もすべて、です。一部、仕上げに「拡散1」を使ったぐらいで、ほぼティント改造の「水彩」でした。そのせいか、光彩効果を抜きにしてもなんだかポワ縲怩ニした感じ。
後者は、ComicStudioの線(=モノクロ二値)をちゃんと閉じるようにして、それで各部分の残す領域を作成します。塗る時にはいつもどおりはみ出しまくりでも、それをいちいち消さずに、線画から作った領域以外を削除することで、作業を簡略化しました。実際には、こういうの初めてだから、領域作成そのものに試行錯誤しちゃったけど、やりかたさえ決まればあとは早い(はず)。まあ、手順はどうあれ、マスク的なものを使うのが普通なんでしょうけど。
ki030203.jpg / 2003.02.03