タイトルでネタばれなんですが秋子さんです(笑)。つーか目次に置いてあるんだからかくしようがないネ。
「Kanon」の制服というのは、実在の制服のセオリーにしたがってデザインされていないから、逆にフィクションの制服として、現実とは無関係のリアリティを持っているように思います(「下級生」もそんな感じ)。制服っぽいところといえば、ケープ&リボンの色が学年ごとに指定されているという点ぐらいでしょうか。
そうではない、例えば「ToHeart」や「卒業」は、実在のものとほんとに差がないからいいけれど、セーラー服でも「I's」はえりのラインと紫という色がムチャだし、「カードキャプターさくら」の長〜いうしろえりとか、「同級生2」の黄色と橙の派手なスカート&リボン……。ほかにもあげればキリがないんですが、へたに奇抜な要素を入れると、なまじベースとなっているデザインが現実世界に近いだけに、一部のウソっぽさが全体のリアリティも損ねてしまいます。この場合は、ほんとの中にウソがひとつあるより、ウソの中にほんとがひとつあるほうがリアリティとしては上ということかも。
その点、「センチメンタル・グラフティ」は、あれだけ数を用意して、なおかつちゃんと現実にあってもおかしくないと思うんですが、いかんせん、面白みにも欠けます。制服としての現実に対するリアリティと、フィクションとしての独創性の両立というのはむずかしいものです。
逆に、現実で奇抜なものをやられてしまう(ということは、それなりの選定プロセスを経て「よし」ということになったんでしょう)と、フィクションでは太刀打ちできないんですね。変とかいわれたって、だってほんとにあるんだもーんてなもんで。
まあ単に、服の形としてKanonの制服が好きなだけって気もしますが。
それはそれとして、秋子さんなのは、たまのぼるさんにそそのかされたためです(笑)。30代後半?(禁句)。
ki000518.JPG / 2000.05.18