YAMAHA NS-10M ターミナルの変更とコンデンサの交換
注意改造は自分の責任で行ってください。このページを読んで行なった行為によって生じた、いかなる損害についても、わたし(いとけい)はその責を負いません。 |
YAMAHA NS-10M
・型式:2ウェイ・密閉型 |
オークションでYAMAHA NS-10Mをゲットしました。でもスピーカーケーブルにはバナナプラグなので、NS-10Mのバネ式の細い端子では使えません。そこで、オークションで交換用スピーカー端子(交換方法図解付き←これのほうが重要)もゲットしました。いざやるとなるとけっこう大がかりになりそうなので、ついでにコンデンサも替えてみようか〜と考えました。でも高そうなんだよなぁ「オーディオ用」コンデンサ。
スピーカー端子付属の手順書のほかにも、KEMZOOさんの『11 パソコンの「音」』を参考にさせていただいてます。コンデンサは、よく知らないので同じ物にしちゃいました。まあ、調べてみると、他のはもっと高くて手が出ません。
そのコンデンサは、ツィーターにTRITEC AUDYN CAP MKP QSシリーズを、ウーファーにSHIZUKIの「黄色のフィルムコンデンサ」(型名なんだろう?)を、それぞれ使いました。秋葉原ラジオストアーのコイズミ無線(初買い物)で、左右合計5,500円ぐらいだったかな。
工具
・プラスドライバー大きめ(分解用) |
まず、作業中はマスクをしたほうがよいでしょう。中にある吸音材の細かい毛(?)が、ホコリのように大量に出ます。作業後の掃除機がけも必須です。外とか土間とかで作業ができればベストなんですが
ウーファーのユニットをドライバーではずし、中心部の大きな吸音材を抜き取ると、ネットワークとターミナルを乗せたボードが出てきます。これを止めているナット(6か所)を、内側から7mmの六角ドライバーではずします。
写真では、無造作にエンクロージャーの上にボードを置いていますが、もともと傷だらけ(おかげで安かった)で気にしていないだけで、普通はちゃんと間に何か敷いて作業をしたほうがよいでしょう。取り外したウーファーも、紙などを軽くかぶせておきます。
白と青の線が接続されている茶色い部分、ここがターミナル端子の裏側です。茶色いとこはどうなってるかというと、接着剤だかパテだかで端子を埋めてあるので、こいつをほじくり返さなければならないのです。小さめのマイナスドライバーでガリガリやると、そのうちプラスネジの頭が見えてきます。裏から端子をネジで留めてあります。このネジをはずさないといけないのですが、ネジ頭の+にも接着剤が入り込んでいて、なかなかドライバーが入りません。ここでネジ頭をきれいにしないと、ドライバーが入りきらずネジ頭が馬鹿になってしまうので注意しましょう。もしやってしまったら、反対側から、ターミナル端子をニッパーで分解(金属部は切れないのでプラスチック部分のみ)して、そちらから回してはずします。つまり、わたしは1本やってしまいました。
端子を完全にはずすと、白と青の線の先にはドーナツ状の板金具が出てきます。これはこのまま使います。ターミナル端子は、ナット止めするタイプなら、だいたい市販の何でもいいでしょう。今回、入手した端子は、あまり後ろに出っ張らないし、見た目もきれいで良いでした。ただ、前記のドーナツ状金具の穴より太いので、その穴をニッパーで切り欠いて強引に広げてしまいます。端子に金具を通し、ナットで止めたら、その部分は元どおり接着剤で埋めます。接着剤は、コンデンサの固定も含めてコニシのG17というのを使っています。
コンデンサの交換は、元のコンデンサをはずし、同じ場所に新しいのを接着し、元と同じように結線するだけです。リード線がラグ端子に多く残るようにコンデンサの根元で切ったら、接着されている部分をマイナスドライバーをこじ入れてはずしてしまいます。
ウーファーに並列に入れる10μFは、元は日本ケミコンの縦型の[BP]とマークのあるもので、それがあった同じ場所に、偶然にもSHIZUKIのフィルムコンデンサの曲面部分がぴったりハマります。ただ、すぐそばのコイルからラグ端子にのびる線がかっつんかっつんで、それがじゃまでコンデンサが入らなかったので、ラグ端子を強引に斜めに倒し気味にして、線をゆるめてやりました。
ツィーターに直列に入るコンデンサは、元はでかい2.7μFを2本並列にして5.4μFとしてあります。理屈をわかっていじってるわけではないし、今のままでもいい(それならいじるな?)ので、素直に元のとおり、5.4μFを得るために2.2+2.2+1.0を並列にしています。取り付けの前に束ねて、リード線を曲げてまとめておきます。ウーファーもツィーターも、元のコンデンサのリード線を多く残して、そこに新しいコンデンサのリード線をつなぐようにすると簡単です。
終わったら、分解時の逆、ネットワークのボード、吸音材、ウーファーのユニットの順で元に戻します。吸音材の細かい毛(?)がたくさん付いてると思うので、よくはたいてあげましょう(コーン紙に注意)。ここまで一気にやって、だいたい3時間強かかりました。片づけ後のうがいも忘れずに。